知的に生きるヒント

バンフの街を散策する。にぎやかな観光地と、開拓の名残と

かつて私は、アルバータ州の観光名所、バンフを散策していたことがあります。おりからの雨がちょうど止んで、観光客たちがいそいそと大通りを歩き始める頃。早くも冬の気配が迫る9月の末ころです。

バンフは、アルバータ州でも最も有名な観光名所ですので、日本でカナダ行きの旅行ツアーをみても必ず立ち寄り場所として名前があがっています。大きな街だけに見どころも多く、できるなら二泊ほどして街と周囲の自然を楽しみたいところです。

街の中心であるバンフ・アベニューには土産物店にレストランや商店が立ち並び、気持よく歩くことができます。

バンフ・アベニューの町並み

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バンフの街のいりぐちにはようこそという看板とともに、ピートー湖の名前の由来になったビル・ピートーの絵が迎えてくれます。ここからは普通の街なので忘れてしまいそうになるのですが、ここがほんの100年ほどまえに開拓された場所だということを覚えていないといけません。

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バンフ・アベニューとウルフ・ストリートの交点。いうなれば街の中心地の一つです。この西側を中心に、ショッピングモールやレストラン、Safewayなどといった地元の人の店なども集中しています。

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道の真中から見渡すとロッキーの峨々たる山がすぐそこに迫っています。まさにロッキーに抱かれ、氷河から流れるボウ川のほとりにある街なのです。

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こちらはどちらかというと地元のひとに人気のあるクロック・タワー・ビレッジ・モール。時計台が目印です。土産物だけでなく、日用品を買うことができます。

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店といえばこちらがバンフの街のマクドナルド。ロゴにカナダを象徴するメープルの葉が入っていますね。

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数多くあるのは、民芸品を売っている土産物屋です。木工工作、毛皮、宝石、革製品など、地元のインディアンの伝統も意識したものが数多く売られています。

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宝石類も、きらびやかなものというよりも、土地の地層から算出されたものがそのまま使われています。

BeaverTailsで一服

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歩いているとこんな店がでてきました「ペーストリーとコーヒー」の BeaverTails です。奇抜な色で気になるのではいってみました。

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その場で草履のように大きなパンのうえに上にトッピングをのせて注文することができるようです。さすがにちょっと怖かったので、まずはシナモン味のプレーンのペーストリーをいただきました。

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大きい! 自分の手と比べても、一回り、いや、二回り以上大きいサイズです。なるほど、だから Beaver Tails(ビーバーの尻尾)なのですね

実に海外らしい店ですが、なんと日本でも自由が丘などに展開しているのです。みたところ、メニューも同じようですので、今度行ってみたいですね。

街かどに転がっている、歴史の証人

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さきほどのバンフ・アベニューとウルフ・ストリートの交点の南東側には、教会がひとつあります。聖パウロ長老教会で、これだけがどことなく古い、昔の佇まいを残しています。

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教会の敷地にあったのは、Robert Terrill Rundle、コンウォール生まれのメソジスト教会の宣教師の記念碑です。

彼は毛皮取引で勢力の合ったハドソン湾会社の依頼でハドソン湾周囲の宣教を託され、その後サスカチュワン地方で牧師として過ごします。周囲のひとびとの多くはカソリックだったこともあり、幻滅を感じた Rundle は、多くの旅を行い、先住民とも交流が深かったと伝えられています。

バンフの街がまだ開拓されていた若かりし時代を伝えるものが、こうしてさりげなくおいてあるのです。

旅をするとき、どんなに新しく見える街にもこうした歴史の鍵が残されていることがよくあります。それを見つけるだけで、風景は現在から過去へと、押し広げられるのです。

これから数日は、このバンフ近辺で観光地をめぐります。

「かつて私は」シリーズについて

このシリーズは、以前旅をしたのですが、なかなか書ききれていなかった話題について掘り起こしをするエントリとなっています。

旅記事は本当は旅とともに臨場感をもって更新したほうがほうがよいのですが、なかなかそうはいきません。しかしもったいないので、時間がたってからでも、読める体裁に編集してお届けしています。それぞれの記事は公開後に対応する旅カテゴリに格納される予定です。