三宅島を一日で回るならぜひ行きたい、おすすめスポット9つ [PR] #tokyo #tokyoreporter #tamashima #miyakejima

この記事は、reviews(レビューズ)より依頼した企画です。

直径8kmの小さな島とはいえ、三宅島を一周しようとおもうと車でも45分ほどはかかります。見どころスポットをじっくりと楽しむには、レンタカーを借りて効率的に回るのがおすすめです。

この記事では、レンタカーの借りかたと、今回の旅で選んだルートについてご紹介します。なるべく多くの場所を回るために相当な無理をしていますが、通常の観光ならばいくつかを外して、海でゆっくりと、あるいは山でのんびりと、思いのままにプランを立てることができると思います。

なぜレンタカー? バスは接続が難しい!

三宅島には村営のバスがあり、停留所も多いのですが、一日に走っている本数は5本だけとなっています。

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午前と午後に行き先が1つずつならば、バスを使うのもよいのですが、慣れていないと停留所の場所をみつけるのも苦労です。

そこでレンタカーです。三宅島には、島の南部にある坪田地区のコスモレンタカー・七島商事さんと、神着地区の三宅島交通さんの二つがあります。

台数には限りがありますので、旅行の予定がきまったらすぐに予約をしてしまいましょう。早朝から行動したい場合には港に迎えに来ていただくか、あるいは旅館に迎えに来ていただくなど、電話であらかじめ相談をしておきます。

地図を確保して、時計回りに島を回ってみよう

三宅島について調べてみようと思うと、書店にゆくと専門に扱っているガイドブックは見つけにくいですし、伊豆諸島を扱っているガイドブックでも数ページしか記述がありません。

そこで、そうしたガイドブックは飛ばして、三宅島観光協会が提供している観光マップをダウンロードして印刷しておくのがよいでしょう。

丸い三宅島を時計回り、反時計回りのどちらで回るかは考えどころですが、今回は北東の端から時計回りに回ってみました。最後の目的地として七島展望台を設定し、レンタカーの返却時間から逆算してのルートづくりです。

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(典拠: 三宅島観光マップから一部抜粋して作成)

1. 椎取神社:泥流に埋もれた鳥居

まず訪問したのが、島の北東部にある「椎取神社」です。三宅島ではたびたび噴火が起こっていますが、2000年の噴火では島の北東部に大量の火山灰が降り、それが雨によって泥流となって広大な地域を沈めました。神社の鳥居もこのとおりです。

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鳥居だけでなく、この一帯は原生林の豊かな地域でしたが、この噴火の際に火山性ガスで多くの木が枯死し、その爪痕をいまでも確認できます。しかしその周囲では驚く勢いで自然が回復していて、三宅島の自然のダイナミックさを感じ取れます。

2. ひょうたん山:溶岩を足でふみしめてみよう

椎取神社から車で南に走ること5分程度でみえてくるのがこちらの溶岩山「ひょうたん山」。何気なく見ていたら人が歩いているのを発見して、「歩いていけるのか!」と驚いてあわてて立ち寄りました。

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「ひょうたん山」は1940年と1962年の噴火によってうまれた海岸線沿いの溶岩の山で、赤い噴出物に覆われて草もまばらなこの地域は赤場暁と呼ばれています。一面の噴石を踏みしめると、モリモリと音を立てて足元で崩れてゆく感覚は、いままで歩いたことがない不思議な感触です。

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ここでは、村の担当者が火山性ガスの測定をしているのにも出会うことができました。ちょうど強い西風が入っていて、三宅島の中心の雄山の風下にあたるこの地域にガスが来ていないかを調べていたのです。

最近はもうめっきりガスは減ったのでこうした測定は念のためにおこなっているのだそうですが、島の人が常に火山を意識して生活しているのを垣間見る一瞬でした。

3. サタドー岬: 断崖絶壁から海を眺める

ひょうたん山からさらに5分ほど海岸線を進むとたどり着くのがサタドー岬です。案内板もなにもないのですが、どうやら釣り客が踏みしめてできた道をあるいてゆくと、突然目の前に崖が現れて驚きます。

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足を踏みはずせば20-30m落下してしまうこの崖は、遠い昔に分厚い溶岩が海に流れ込み、その後侵食をうけて生まれたとみられます。この崖をものともせず、ここには大勢の磯釣りの客が来ており、釣りの名所だということがわかりました。

4. 長太郎池: 潮が引くとあらわれるタイドプール

今回三宅島を訪問したのは11月で水泳には適していませんでしたが、夏でも三宅島で水泳ができる場所は限られています。溶岩の岩が中心なので、なかなか砂浜はないのですね。

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それでも、三池港から少し進んだあたりにあるこの「長太郎池」は、比較的安全なくぼちになっていて、潮が引けば魚を観察できるタイドプールになる場所として知られています。

これも溶岩によってできた地形ですが、数千年がたって堆積物と海による侵食があるおかげで、見た目はほかの海岸とは異なります。こうした地質学的なスケールでの地形の微妙な変化を観察することができるのも、三宅島の海岸線の魅力です。地球科学を学んだ人なら、溶岩台地と地層を追いかけて眺めるだけで一日が過ごせるでしょう。

ちょっと休息。昼ごはんは錆ヶ浜のココナッツガーデンで

さて、このあたりで昼過ぎになりましたので、お昼ごはんをと思ったのですが、これがなかなかに困ります。三宅島の大きな集落は北の神着付近、錆ヶ浜の周辺など、限られています。店の数もそれほど多くありません。

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そこで島をいったん半周して、錆ヶ浜からほど近い、「ココナッツガーデン」に向かってみました。ここは小さな庭にベンチとパラソルが広げられた開放的な店で、「ココナッツ」と名前がついているものの中華が中心の食堂です。ラーメンとチャーハンのセットが手頃でおすすめです。

これ以外にも錆ヶ浜地区にはいくつかのカフェや店がありますが、場所によっては定休日でなくても「公務のため閉店」と、店が閉じていることがあります。目当ての店があるなら、先に電話をして開店しているかどうかを調べるのがよいでしょう。

5. 大路池: バードウォッチングの聖地

お腹もいっぱいになって、午後に最初に訪れたのは、島の南部、坪田地区にある大路池です。

ここは伊豆諸島でも随一の大きさを誇る淡水湖で、周囲はバードウォッチングに最適な森が広がっています。湖のほとりには、自然ふれあいセンター「アカコッコ館」があって三宅島の鳥や自然について学ぶことができます。

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こちらが、国の天然記念物のアカコッコの模型。この他にもオーストンヤマガラ、タネコマドリ、ウチヤマセンニュウなど、絶滅危惧種の鳥が数多く生息しています。

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アカコッコ館にはバードウォッチングのための観察窓も設けられていますので、ぜひここは辛抱強く双眼鏡で鳥の姿を追ってみたい場所です。今回わたしはほんのすこししかいられなかったのですが、それでもオーストンヤマガラが水浴びにきている様子をみることができました。

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大路池の周囲は1時間ほどかけて歩くことができます。こちらもぜひ時間があれば徒歩で散策したいところ。

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このコース上で目を引くのがこちら、樹齢数百年の「迷子椎」。森で迷っても、この神木を目印にあるけば迷わないといわれたことからこの名前が付きました。

6. 七島展望台: 山から三宅島をみてみよう

一日目の夕方に目標としていたのがこちら、坪田地区から山を車で20分ほど登った場所にある七島展望台です。

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七島展望台は天気の良い、大気の澄んだ日ならば伊豆諸島から八丈島まで見ることができる場所で、背後には雄山(おやま)の壮大さを間近に見ることができる場所でもあります。いまも火山性ガスへの警戒から近づくことができない雄山を安全に最も近くから見ることができる場所でもあります。

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2000年の噴火では全島民が避難し、2005年まで戻ってくることができませんでした。このときの大爆発で雄山の様子は一変し、その巨大な噴火口にはいまも近づくことができません。この先立入禁止という立て札は、三宅島のこうした荒々しい現実を思い出させてくれます。

7. 伊豆岬灯台・生島新五郎の墓: 夕焼けと歴史を楽しむために

七島展望台までいったところで、今回は時間切れとなって残念ながらもう一つのスポット、伊豆岬灯台を写真におさめることができませんでした。ここは夕焼けスポットであり、天体観測にも向いている展望のきいた岬ということですので、ぜひ次回には立ち寄りたいと思います。

そのかわりに寄ることができたのが、江戸時代の大奥最大のスキャンダルである江島生島事件で有名な歌舞伎役者、生島新五郎の墓です。こちらは島の北西部、伊豆岬の南側の集落のほとりにひっそりとたっています。

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生島は晩年、将軍吉宗によって赦免されて江戸に戻ったという説と、三宅島で死去したという説がありますが、墓地はこの三宅島にのみ残されています。江戸時代には流刑地として多くの人が送られていたという島の遠い過去を伝える、歴史の遺物です。

8. メガネ岩: 海と溶岩のつくりだした風景

今回は島の南西部の錆ヶ浜のホテル「海楽」に泊まっていましたが、ここを宿泊地に選ぶと、二日目の船が出港する前にいくつか足で回ることができるスポットがあるのでお得です。

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その一つが、錆ヶ浜港から歩いていける海岸沿いにある通称「メガネ岩」。以前は穴が2つありましたが、片方は崩れてしまいました。ここは海の彼方にみえる三本岳に夕日が沈むのを楽しめるスポットでもあります。もし錆ヶ浜港に宿をとっているなら、時間をあわせて散歩に来るのもよいでしょう。

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メガネ岩のすぐ近くには、ふるさと体験ビレッジ「ふるさとの湯」があり、旅の疲れを洗い流すことができます。海岸沿いの温泉ということで、つよい塩辛さを感じる濃茶色の湯です。

9. 火山体験遊歩道: 火山と共にいきるということ

もう一箇所、船が出る前にぜひ訪問したいのが、メガネ岩から歩いてすぐの火山体験遊歩道です。

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かつて、この阿古地区は観光と漁業で栄えた町でしたが、1983年の噴火によって一帯は溶岩に沈んでしまいました。溶岩は人々の生活の痕跡をすべて埋め尽くしながら、海岸沿いの阿古中学校に押し寄せて止まりました。この体験遊歩道は、この中学校の廃墟を間近にみて、噴火災害の凄まじさを知ることができる場所なのです。

おわりに

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かなりの駆け足で、レンタカーと徒歩で三宅島の見どころを取材してきましたが、船が出るまでにほぼ島全体を一周することができました。今回は帰りの船が宿泊地の目と鼻の先の錆ヶ浜港についたので時間に余裕があったのも助かりました。

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さて、ここまで三宅島の見どころをダイジェストで紹介しましたが、ここから一つ一つの場所について詳細でまとめたいと思います。また、これ以外にも、ほんのちょっと車を停めるだけで立ち寄ることのできるスポットもいくつかありますので、あわせて紹介していきたいと思います。

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この記事は東京都「多摩・島しょ魅力発信事業」・「Tokyo Reporter 島旅&山旅」リポーターとして招待をうけて書かれています

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