ライフ×メモ

NASAがSoundcloudチャンネルを開設。思い出のあの音に涙する

Nasa

「鷲は舞い降りた」「ヒューストン、問題が生じた」「リフトオフ!」

宇宙の開拓時代ともいえるアポロ計画の頃、そしてその後のスペースシャトル・プログラム、あるいはさまざまな惑星探査に至るまで、NASA(アメリカ航空宇宙局)は思い出と歴史に残るたくさんの映像を提供してくれていますが、実は「音」の世界にも多くの足跡を残しています。

そんな「音の歴史」が、今週ほかならぬNASAの正式アカウントでSoundcloudに公開され、自由に聴くことも、ウェブサイトにエンベッドすることも可能になっています。

アポロ計画から、スペースシャトル、星間宇宙まで

アポロ計画の頃のいくつか有名な音を拾ってみましょう。

最初の「Merry Christmas」の音は、1968年12月24日のクリスマスイブに、生中継でアポロ8号の搭乗員たちが代わる代わる聖書の「創世記」を朗読したのち、地球にむけて挨拶をしたときの一節です。

And from the crew of Apollo 8, we close with good night, good luck, a Merry Christmas – and God bless all of you, all of you on the good Earth.”

次の録音は、アポロ11号がリフトオフした際の「Lift off! We have a lift off!」というアナウンサーの声で、これはさまざまな音楽でも利用されているので聞き覚えのある人も多いはずです。

次はスペースシャトル・プログラムからのさまざまな音。

こちらはもっとマニアックな、打ち上げの音、ギアドロップの音などのメカニカルなものも含まれています。固体燃料補助ロケットが噴射するときのバリバリという音は、いま聞いても子供の頃に心を踊らせながら見ていた時の記憶が蘇ります。

解説がない音もありますので、STS-7 の “That was definitly an E-ticket” というやりとりは、なにかディズニーランドの話をしているようなのですが、詳しいことは調べてみないといけませんね。

これ以外にも、公開されている音源には、スプートニク号のビープ音や、オーロラを通過する際の電磁波を音に変換した「オーロラ・コーラス」、太陽系を脱したボイジャー号が拾っている星間宇宙のプラズマ音など、マニアックで興奮する音が揃っています。

これ、いつまでも聞いていられますね。

一方で、ここには収録されていない音もあります。忘れることができない、チャレンジャー号爆発事故の際の打ち上げから事故後のあの恐ろしい静寂に至る音や、コロンビア号空中分解事故の際の通信官が応答しないシャトルの乗組員に繰り返し呼びかけるシーンなど、痛ましい事故にまつわる音はここにはおさめられていません。

宇宙計画にまつわるこれらの音を聞く時、私はここにおさめられていない、期待と興奮が悲劇に変わったあの日の音も、否応なしに思い出します。そしてこうした犠牲や、多くの努力によって、実は多くを宇宙に依存している私たちのいまの社会が作り上げられていることに思いを馳せるのです。

NASAのSoundcloudチャンネルにはまだ月面上の録音など、けっこう有名なものがまだアップされていませんので、登録しておくと今後いろいろ聴くことができるかもしれません。

おまけ。月面着陸について

ところで宇宙の話題がでてきたのでついでに紹介するのですが、「月面着陸は特撮でつくられたフェイクだったのでは?」という陰謀論に対して、いままでで最も説得力のある反論がこちらの動画です。

そのアプローチは、「本当に月に行ったかどうかは知らんよ。僕が行ったんではないからね。でも月に行ったことを映像的にフェイクすることは、実は技術的には不可能だったんだ」というものです。

13分の英語の動画ですが、とても見応えがありますし、当時のフィルム技術についてのかっこうのレクチャーにも、エンターテイメントにもなっていますのでおすすめです。

堀 正岳

堀 E. 正岳。2011年アルファブロガー・アワード受賞。Evernote ライフスタイルアンバサダー。ScanSnapアンバサダー。この他のブログに、Lifehacking.jpClimate+を運営しています。

著書に「理系のためのクラウド知的生産術」」(講談社ブルーバックス)、「Evernoteオールインワンガイド」(インプレス・共著)、「iPhone習慣術」(インプレス・共著)、「モレスキン 「伝説のノート」活用術」(ダイヤモンド・共著)、「情報ダイエット仕事術」(大和書房)

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