知的に生きるヒント

NASAが円周率を15桁目までしか使わない理由

宇宙における軌道の計算に、円周率πはつきものです。では、何百億km先まで探査機を飛ばすNASA / JPL では、この円周率は何桁まで使っているのでしょう? 100桁? 200桁? ほんの少しの違いが、あとでとてつもない誤差につながるのではないかと思ってしまうので、きっととても大きな桁数を使っているように思うのですが、答えは 3.141592653589793、たったの15桁です。…

地球外への探査を行ったすべてのミッションを一枚にしたインフォグラフィック

Pop Chart Lab の The Chart of Cosmic Exploration は、地球軌道を離れて宇宙に旅だったすべての探査機を一枚にまとめたインフォグラフィックです。 子供の頃にボイジャー号の画像などをみて興奮していましたし、ハレー彗星の探査機の画像を新聞の号外でみたのも良い思い出です。こうしてみると、非常に多くのミッションが遂行されているのですね。 火星探査、木星探査に、「はやぶさ」によるイトカワ探査も…

「忘れない 震災犠牲者の行動記録」の凄さと切なさ

データビジュアライゼーションの一人者である、首都大学東京の渡邉英徳研究室と、岩手日報社が共同で開発した「忘れない 震災犠牲者の行動記録」が公開されています。 これは岩手県において震災の犠牲となり、その行動の記録が親族などからの聞き取り、あるいは目撃情報から明らかになっている1326名について、地震発生から津波到達までの時間にどこにいて、どのように行動していたかを地図上にビジュアライズしているデジタルアーカイブです。 [youtube…

バンフの街を散策する。にぎやかな観光地と、開拓の名残と

かつて私は、アルバータ州の観光名所、バンフを散策していたことがあります。おりからの雨がちょうど止んで、観光客たちがいそいそと大通りを歩き始める頃。早くも冬の気配が迫る9月の末ころです。 バンフは、アルバータ州でも最も有名な観光名所ですので、日本でカナダ行きの旅行ツアーをみても必ず立ち寄り場所として名前があがっています。大きな街だけに見どころも多く、できるなら二泊ほどして街と周囲の自然を楽しみたいところです。…

No Man’s Sky、無限の星を旅するゲームの海外リリースが6月21日に

ゲームの中に、箱庭ではないもう一つの世界を作る。そうしたことがしだいに現実となりはじめています。 前評判の非常に大きなゲーム、No Man's Sky はゲーム内に理論的には1844京6744兆737億955万1616個の惑星が存在し、そのほとんどがきっと探索されることのない果てしのない世界を構築しています。 プレイヤーは探索者となって星から星へと調査を行い、星間戦争に参加しても、目立たない商人として行動しても、惑星を調査するだけの役割でも、自由に選ぶことができます。…

カナダで最も標高の高いスターバックス、バンフ・ゴンドラ店

かつて私は、カナダでもっとも標高の高いスターバックスで暖かいコーヒーを飲んでいたことがありました。 場所はアルバータ州の観光名所の町であるバンフ。その山のうえにいくためのゴンドラ駅に、そのスターバックスはあります。標高1583m。ピンと来ないかもしれませんが、由布岳の頂上にスターバックスが開店していると考えれば、ちょうど同じ高さになります。 こちらがそのゴンドラ駅。ここからバンフの街にそびえるサルファー山(Sulphur Mountain)の頂上へと向かうことができます。…

英語メモ:恵まれた社会の不満、First World Problemの面白さ

「携帯の電波が弱い」「駐車場の空きスペースが入り口から遠い」「スターバックスのラテが薄い」 本人にとっては確かに小さなイライラを引き起こす出来事なのでしょうけれども、ちょっと引いて見てみるとつまらない日常の不満というものがあります。ひょっとしてそれ、First World Problem では? ここでいう First World は「先進国」を意味していて、恵まれた先進国の人々が感じる不満のことをからかっていう言葉が First World Problem…

2000個の玉を使って音楽を奏でるWintergatan Marble Machine(メイキング動画あり)

ハンドクランクを回すと、弾み車が勢い良く回転をはじめ、その動力が次々に鉄球をもちあげてあらかじめ設計されたタイミングで音階とパーカッションを鳴り響かせてゆく。バンドWintergatanのMartin Molin氏が制作したMarble Machineは、見ているだけで目に喜びを与えてくれる芸術作品です。 [youtube https://www.youtube.com/watch?v=IvUU8joBb1Q&w=640&h=360]…

邦訳と英訳との2重の読みから、自分だけの作品世界を体験する

読書は、読んでいるテクストに対して心を開き、書き手の意図を汲み取りつつも豊かな解釈に開かれた、自分だけの「読み」を楽しむところに深い喜びがあります。しかしそのテクストが信頼おけない際、私たちはなにを読んでいるのか焦点を合わせることができない危機に陥ります。 海外文学を読んでいるとよくそうした瞬間があり、先日も一例に出会ったので紹介したいと思います。先日他界したウンベルト・エーコの小説、「フーコーの振り子」の77章の末尾を読んでいたときのことです。…

スター・ウォーズ「帝国のマーチ」を長調にすると一気に暗黒さが消える

スター・ウォーズを代表する曲は複数ありますが、メインテーマ以外ならば「帝国のマーチ」が当然挙がるはずです。 「帝国のマーチ」、正式には「インペリアル・マーチ」あるいは「ダース・ベイダーのテーマ」と呼ばれるこの曲は、旧三部作の至る所でつかわれた以外に、エピソード1-3においても帝国の気配を暗示させる場所ではそのモチーフが必ず用いられています。…